現地調査までかかった時間は2ケ月
事業の資金調達のため、自宅のリースバックを決断したアパレル会社社長の藤井氏。「自宅売却」が寝耳に水だった奥様の猛反発により、物件の調査が頓挫するというトラブルに見舞われたものの、なんとか現地調査(現調)が完了できました。
しかしこの現調に漕ぎ着けるまで、かかった時間はなんと2ヶ月。困ったことに当事者である藤井氏本人は、会社では多くの社員を率いているにもかかわらず、自宅では奥様に頭が上がらない様子。奥様の説得のために、ご夫婦で来社いただくなどして、3度面談を重ねました。
専業主婦にとって自宅は住まい以上の城
藤井夫人の1番の不安は、やはり「自宅が人手に渡る」ということでした。ご近所への世間体も気になることでしょう。
それもさることながら、専業主婦の奥様にとって自宅は、仕事一本であった藤井氏に代わって大切に守ってきた「自分の城」です。単なる「住まい」以上の思い入れのある自宅を、書類の上だけとはいえ、他人に譲り渡すというのは耐えられないことだと、涙ながらに仰いました。
事業が改善されなければ不動産を失う可能性も
「事業を守る経営者」に対して、「家を守る」妻。立場が違えば、奥様の訴えも無理からぬこと。とはいえ、ここで事業そのものが破綻してしまっては、不動産そのものを取り上げられる可能性も否定できません。
奥様の不安を取り除くべく、面談の中で担当コンサルタントはリースバックの案内だけでなく、藤井氏の会社の現状や金融・不動産取引の仕組みなど、多岐にわたって説明しました。
その後、奥様の同意も得たことで現地調査も済み、ようやくリースバック契約の実務に取り掛かれることに相成りました。いずれ、この場で成功報告ができることをご期待いただきたいと思います。
リースバックのご相談はご家族一緒に
そして、なにか懸念事項がある場合は、今回の藤井氏のように、面談にご家族や関係者が立ち会われることもお勧めしています。自宅の売却ともなれば、家族を巻き込む一大事。納得されるまで、何度でもご説明させていただきます。
ただし、夫婦げんかの仲裁は、弊社の得意とするサービスには含まれておりませんので、なるべく事前に解決していただけますようお願いいたします。
[2013.3.8更新]