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格安航空会社のジェット旅客機、リースバックで91億円を資金調達!
コロナ禍で資金難脱出

年内に旅客機4〜5機をリースバック

リースバックSSI証券(SSI Securities)のSSIリサーチによると、ベトナム初の民間航空、LCC(Low Cost Carrier:格安航空会社)のベトジェットエア(Vietjet Air)は、令和2年内にも保有ジェット旅客機4〜5機をリースバック契約し、2兆VND(ベトナムドン:約91億円)を資金調達する見通しを示しました。
ベトジェットエアは、今後2〜3年で10機のジェット旅客機をリースバック契約する方針で、このうち令和3年1月に3機を受領する計画です。

ベトジェットエア、日本にも就航

ベトジェットエアは、平成23年12月より運行を開始し、29年7月には日本航空と包括的業務提携により、30年5月より国土交通省の外国人国際航空運送事業の経営許可を受け、ハノイ〜関西を就航しました。
その後も、ホ〜チミン〜関西、ハノイ〜成田間を就航し、今後も名古屋や福岡、鹿児島に就航する計画が発表されています。
ベトジェット保有旅客機は、エアバスやボーイングなど56機で、このうち15機ほどがリースバック契約を締結し、資金を調達する計画です。

ここ数年目立つ旅客機のリースバック

リースバックベトジェットエアは、リースバック契約により、資金調達することができ、ここ数年を見ても航空会社の旅客機のリースバック契約が目立っています。
これまでリースバックは、企業の借入において担保とされる不動産、自宅や、事業所、工場、倉庫などが対象となっていましたが、旅客機の他にも商業施設やオフィスビルなどでもリースバックが目立っています。
世界の家電メーカーであるソニーや大型商業施設のイオンなども資金調達のためリースバック契約を実施し、貸借契約により毎月のリース料を支払うことでこれまで通りの姿を残せることが大きなメリットなっています。

従業員を出向、希望退職者募集も避けられるリースバック

令和2年に入り、新型コロナウィルスのパンデミックで国内外旅行の自粛などで航空会社の旅客乗客率は急減し、経営を圧迫し、従業員は出向や希望退職者などの募集など苦戦を強いられてきました。
ただ、リースバック契約により、毎月リース料を支払うことでこれまでと変わらぬ運営ができ、資金も調達できることで従業員を露頭に迷わせることもなくなります。
さらに、オプション契約で所有権の復帰も可能であるため、資金繰りに悩んだときにはリースバックをお薦めします。


[2020.12.15更新]

     

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