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F1レース最高峰、マクラーレン本社をリースバックで売却!目的は資金調達

270億円でグローバル本社を売却、リースバック契約へ

リースバック英国のレーシングチーム、マクラーレン・レーシング・リミテッド(McLaren Racing Limited)は、新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、英国ウォキング・グローバル本社を売却する計画が明らかになりました。
同社は、業績不振を受け雇用削減に続く収益改善の一環として2億ポンド(約270億円)で不動産会社のコリアーズに売却、リースバック契約を実施する計画です。
世界で最も象徴的なモータースポーツの本部であるグローバル本社は、平成16年に建設されて以来、マクラーレンが所有してきました。

グローバル本社の所有権は失うが復権も可能

ウォキング本社は、3つの建物で構成されており、マクラーレン・テクノロジーセンターや市販車を製造するためのマクラーレン・プロダクションセンター、マクラーレン・ソート・リーダーシップセンターの3つの建物で全てリースバックの一環として提案しています。
リースバックの契約が成立すれば、マクラーレンはこの一等地の所有権を失うこととなりますが、資金の調達のほか、リースバックでのオプション契約で数年後に所有権を復権させることも可能です。

人員削減に次ぐリースバック、融資で資金を調達

リースバックマクラーレン・グローバル本社の売却は、収益に深刻な影響を与えた新型コロナウィルスに対応して資金繰りを改善する試みで、令和2年5月には従業員の4分の1に当たる1,200人の雇用を削減しました。
また、資金調達でもバーレーン国立銀行から1億5,000ポンド(約207億円)の融資を受けています。
マクラーレンでは、従業員にとっては厳しい時期であることは間違いないものの、成長を取り戻すために明確な道筋をつけていく計画と公表しています。

地球温暖化によるレース界の変革

マクラーレンは、自動車レースの最高峰であるF1に参戦しており、昭和62年には日本のホンダのエンジンと実力・容姿とも世界ナンバー1のレーサー・故アイルトン・セナを獲得し、翌年にはF1レース16戦中15勝という快挙を成し遂げました。
ただ、その後の平成時代には地球温暖化によるエンジンの排気量規制やターボエンジンの廃止などF1界においても変革が起き始め、マクラーレンもエコロジー自動車を成長事業とし、変革が遂行されてきました。
同時にホンダも世界一のエンジンを誇りながらも令和3年度にはF1界から撤退を決め、新たな成長事業に軸足を取り出しました。
地球温暖化問題や新型コロナウィルス感染など自動車業界にとってもエコカー、自動運転など新たな「クルマづくり」に変革が求められています。


[2020.10.16更新]

     

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