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貸出金利、過去最低を記録!コロナ感染拡大で経済収縮に大企業も融資増

融資に消極的だった大企業でも融資に殺到

新型コロナウィルスの感染に伴い、金融機関からの融資に距離を置いていた大企業でも融資に殺到し、金融機関の低金利競争から貸出金利が急低下しています。
金融機関からの融資は、過去最高になるなど量は増えたものの、貸出金利は過去最低水準に沈んでおり、大企業でも事業環境は厳しく、金融機関は融資でのリスクに軸足を移しはじめています。
3メガバンクには、トヨタ自動車の1兆2,500億円など大型融資が相次いでいます。

日銀のマイナス金利政策、0.6%を割ることはまれ

貸出金利日銀の貸出約定平均金利によると、大手行の令和2年5月の新規融資の平均金利は0.324%で平成5年の調査開始以来、過去最高を記録しました。
地銀においても同様に3月は0.731%でしたが、5月には0.562%と過去最低となりました。
日銀がマイナス金利政策を導入した平成28年以降、貸出金利に低下圧力がかかり続けてきましたが、0.6%を割り込むことはまれでした。

上場企業の15%が融資要請

東京商工リサーチによると、新型コロナウィルスの影響を受けた上場企業の貸出融資額は令和2年6月上旬までに9兆6,758億円に上り、トヨタの1兆2,500億円を筆頭にANAホールディングスの9,500億円、日産自動車の7,125億円と続き、1,000億円以上の大型融資を決めた企業は26社と全体の15%に上りました。
貸出金利
国の無担保・無利子融資も金利の引き下げに効果を示しており、中小企業向け融資は当初、政府系金融機関が実施していましたが令和2年5月からは民間の金融機関でも担いはじめています。

地銀でも中小企業から9万件の融資申請

安倍政権の経済政策により、新型コロナウィルスで売上が減少した中小企業などが金融機関から無担保・無利子融資が始まり、全国地方銀行協会によると、令和2年5月に加盟する64の地銀に計約9万件の融資申請があり、このうち約4万件、額にして8,000億円の融資が決まりました。
融資が決まっていない約5万件については、売上減少の認定手続きに時間がかかっており、順次、迅速に手続きを進めるとしています。
同協会では、外部とも連携し、地域企業の金融支援を今後も行なっていくとしており、地方経済の活性化に期待がかかります。


[2020.7.21更新]

     

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