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シンングルマザー、生活困窮者を支援!
低金利、無担保融資のグラミン銀行「日本版」誕生

「失われた20年」取り返せるかグラミン銀行

グラミン銀行平成30年9月13日、バングラデシュで生活困窮者へ無担保で融資するグラミン銀行が日本で事業を開始しました。
日本はバブル崩壊後、「失われた20年」と呼ばれる長いデフレ時代を経験し平成20年にはリーマン・ブラザーズが破綻し、日本の金融システムへも大きな影響を与へました。
これまでの正社員雇用や、年功序列、生涯雇用は、ほぼ消滅し第4次産業を迎え格差社会がさらに拡大する予測です。
グラミン銀行は、金融支援を通じ、貧困層を救済した実績から平成18年にノーベル平和賞を受賞しました。

利用者の97%は女性、貸し倒れはなし

グラミン銀行は、昭和58年にバングラデシュでムハマド・ユヌス博士によって設立され、5人1組のグループで融資を行い、毎週利用者とミーティンングの機会を持ち自立への相談や支援策を相互で話し合います。
利用者の97%は女性であり、これまでほぼ貸し倒れのない実績を残しています。
厚生労働省の平成27年の調査によると、日本では国民の15.7%、6人に1人、約2,000万人が貧困ライン以下で生活していることが明らかになっており、安倍政権の「景気は回復」とは言える状況ではありません。
特に日本では、過去30年以上、シングルマザーの過半数が貧困という状況にあり、OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development:経済協力開発機構)先進国35ケ国の中では日本だけです。

先進国「日本」でありながら6人に1人は貧困ライン以下の生活

先進国である日本、「JAPAN as No.1」や「ものづくり大国」と言われながら、現代の日本は国民の6人に1人が貧困ライン以下で日常生活を余儀なくされている状況です。
貧困は、失職や病気、事故、配偶者との離別など誰にでも起き得る状況であり、明日は自分の身にもなっています。
グラミン銀行
グラミン日本は、生活困窮な状態にある人々に低金利で無担保の少額融資を行い、起業や就職によって貧困から脱却し、自立することを支援するマイクロファイナンス機関と言えます。
これまで金融機関などでカバーされたかった人々や、働きたくても働けない状況にあるシングルマザーなどの人々に生活資金でなく、「働くための準備資金」として融資されています。

生活補助でなく、就職準備のための融資

グラミン日本は、本国のグラミン銀行やグラミンアメリカ同様に5人1組となってグループで起業や、就職の準備のための融資を行い、働く意欲があっても働けない人々にも手を差し伸べ、就労支援をワンセットで提供します。
融資後には、同様に種に1回、相互にミーティングを行い、進捗情報や就業状況などを確認しグラミン日本のスタッフがフォローしています。
グラミン日本では、融資対象者を「債務者」でなく「メンバー」と呼び、貧困ライン以下の生活困難者で働く意欲のある人々、ステップアップしたい人々の支援を行うとしています。
日本ではメガバンクでも大規模なリストラを発表し、地銀や、第二地銀、信金でも経営が頻拍されている状況に、グラミン銀行の施策が参考になるか期待されます。


[2018.9.25更新]

     

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