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ゴールドマン、ロンドン新本部ビル売却でリースバック!
英国EU離脱など環境変化に対応

韓国国民年金公団へ1,660億円で売却、リースバックで賃貸使用
リースバック幅広いグローバル金融サービスを提供しているゴールドマン・サックス・グループは平成30年8月、英国ロンドンの新欧州本部ビルを韓国国民年金公団に売却し、少なくとも20年間賃貸するリースバック契約を締結しました。
新欧州本部ビルの売却額は、11億6,000万ポンド(約1,660億円)と、ロンドンのオフィスビル取引では今年最大で、歴代でも平成29年に売買されたウォーキー・トーキー・ビルに次いで過去2番目の規模となります。


英国の金融機関、アジアの投資家へビル売却、リースバックが増加
ロンドンの不動産に対するアジアの投資家ニーズにゴールドマン・サックス・グループは、リースバック契約を決めたほか、英国の金融機関であるロイズ・バンキング・グループなどもロンドンのビルを売却し、リースバックする金融機関が相次いでいます。
現在のゴールドマン・サックス欧州本部は、フリートストリートに立地していますが、平成31年早々に新欧州本部ビルへ移る計画で、その前に売却、リースバック契約し、売却資金を確保し賃貸契約での移転となります。


英国のEU離脱、ゴールドマン「想定外のことが多すぎる」
リースバックゴールドマン・サックスの新欧州本部ビルは、約9,600人が働ける約7万8,000平方メートルのスペースがあり、平成29年10月までは新本部ビルをフル活動する予定でした。
ただ、同社のブランクフェイン最高経営責任者は、英国のEU(European Union:欧州連合)離脱について、「当社のコントロール外のことがあまりに多い」と指摘していました。
国交や貿易、新たな産業などめまぐるしく国内外の経済環境は変革しており、ゴールドマン・サックスのリースバック契約は素早い対応とも言えます。


オフィスは本社ビルか、賃貸か・・
事業拡大に向け、オフィス移転には購入型の自社ビルと賃貸型に分けられ、各々にメリット、デメリットもあります。
日本は、昭和の高度経済成長期には積極的に自社ビルを持つことがステータスと考えられており、特に製造業では工場や事業所は地方でも本社は都心の本社ビルという傾向でした。
ただ、近年は、経済環境の変化が加速しており、さらにコスト削減でも全般的に賃貸ビルが重視されています。
日本において賃貸ビルは初期コストも本社ビルよりも安く、移転も容易であることからも2020年に向けて開発が相次ぐ進む新たなオフィスビルも注目されています。


[2018.8.28更新]

     

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