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ハローキティ人気に陰り?米サンリオ本社をリースバック契約で売却!保有資産を見直し資金調達

来年3月期の純利益、前年から26%減
リースバックハローキティのキャラクターを所有するサンリオは、平成30年3月期の連結純利益が前期比で26%減の48億円になると発表。従来予想の78億円から一変、減益の予測です。
サンリオは、欧米事業の不振が続いているほか、国内も低迷傾向。売上高は4%減の603億円、営業利益は63億円と、ともに下方修正しました。
この業績の悪化に伴い、今期の年間配当について従来予想の80円から55円に引き下げました。
国内でも相次ぐテーマパークの新設や従来施設での新たな設備に、キャラクタービジネスを打ち出すサンリオにとって顧客を奪われる形となっています。


サンリオピューロランド無料開放で再攻勢
サンリオでは、東京都多摩市のテーマパーク「サンリオピューロランド」と、大分県速見郡日出町のサンリオキャラクターパークの「ハーモニーランド」を運営するサンリオエンターテイメントは、平成29年12月9日に両テーマパークを「無料開放」ししました。無料開放日を設けるのは今年で7回目で、昨年は約2万人の入場者がありました。
無料でありながら入場者数が2万人は、世界でも人気のあるハローキティを所有するサンリオにとっては屈辱的な数字ではないでしょうか。
サンリオエンターテイメントによると、平成28年の入場者数は180万人と前年から14%増加したものの、国内テーマパークを見ると、東京ディズニーランドは3,000万人、大阪のUSJは、1,460万人と桁が異なります。


米本社・倉庫をリースバック契約で売却
欧米でも人気があるハローキティですが、サンリオは平成29年11月9日、米国の子会社・Sanrio Inc.が所有する本社や倉庫、賃貸施設を売却することを発表。同社では、財務体質の強化を図るため、保有資産を見直すとしています。
売却先は、守秘義務の点から開示されませんが、物流施設を運営する企業で、12月19日に売却額を決め、売却後は売却先からリースバック契約でこれまで通り本社機能を残します。
リースバック契約は、一時金を入手でき、賃料を払うことでこれまで通りの業務もでき、所有権が移ることで税金も払わなくて済むメリットがあります。


土地・建物合わせて19億4,000円で売却
米Sanrio Inc.は、米国のサウスサンフランシスコ市に6.2万平方メートルと、米国らしい大きな敷地内にあり、土地と建物合わせて19億4,000円で売却される予定です。
米Sanrio Inc.は、アニメーションの制作やキャラクター映像・CM契約、デジタル事業展開を目的に平成27年6月に全額出資の子会社・「サンリオ・メディア&ピクチャーズ・エンターテイメント」を設立。同社の人気キャラクター「ハローキティ」の映画を制作、平成30年に公開するとしました。
ディズニーなど競合が相次ぎアニメ映画を公開、大きな反響の中、サンリオは子会社を通じ事業の再攻勢をかけます。

[2018.3.13更新]

     

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