長引く景気低迷で、ご主人がリストラによって関連会社へ転勤となり、年収が大幅に下がった場合を想定してみましょう。妻は、自宅で美容室を営みますが、減少した年収を補うまでの収入はありません。
家族:妻(美容師)、子(中学生、高校生)
不動産:美容室と住宅の店舗兼住宅
子供はこれから教育費がかかる年齢。その負担から住宅ローンを払っていくことができなくなるとしましょう。住宅ローンの返済が滞れば最悪の場合、競売にかけられて落札価格で売却されることにもなります。
しかし、ご主人は子供の学校や、美容室のお客さんのことを考えても今の住宅に住み続け、妻に美容室を続けてもらいたいと願っています。このままでは競売で売却され、妻は自分の店を手放さなければならなくなります。さらに子供の負担のない地域に新しい住宅を探さなくてはならならず、当然のように引越にかかる費用も負担となります。
リースバックを利用して住み続ける
この場合は、店舗兼住宅をリースバック契約を前提に第三者に売却すれば、毎月賃料を第三者に払うことで住み続けることができます。賃料は、これまでの住宅ローンより負担のない額を設定し、新たな所有者と不動産の賃貸借契約を締結。毎月賃料を払うことでこれまでと同じ生活がおくられます。
本来であれば、競売により落札価格で相場よりも低い価格で売却されてしまう可能性もあった店舗兼住宅も、リースバックを利用することでこれからも今までと同じ暮らしができるのです。
[2012.7.19更新]