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令和2年を振り返り3年は?コロナ収束、経済再生なるか
企業経営者、令和2年はコロナへの対応に追われた
東京商工リサーチは、令和2年12月中旬に上場企業や業界大手の経営者に令和2年についてのインタビューを重ね、その回答は、ほぼ
新型コロナウィルスへの対応に追われた1年だったとの答えが返ってきました。
この答えは、
大企業経営者に限らず、
中小企業や
小規模事業者、個人経営者、派遣社員、パート、アルバイトにとっても同様の声が上がっています。
年末年始には、感染症者や重症患者が減少するどころか拡大するなど、至って先行きの見通しが立っていない状況です。
観光業、星野リゾートは国内若年層をターゲットに
特に
宿泊施設や
観光地の
小売・卸売業などは、訪日外国人客数が前年から9割以上も減少した影響もあり、大きな影響を受け、一部地域では「
Go To トラベル」の一時停止など逆風を受けている状況です。
宿泊施設の星野リゾートを展開する星野リゾートホールディングスは、コロナ禍で消失した訪日外国人ニーズに対して、1つの国や地域に頼るのは危険と警鐘を鳴らしており、満足度を意識した持続可能な観光対策が必要と指摘し、国内の
若年層観光ニーズの創出の必要性を訴えています。
巣ごもりニーズで通販業は好調
一方、
インターネット通販に押され困惑する24時間
テレビショッピングのジュピターショップチャンネルは、コロナ禍による消費者心理のニューノーマルについて言及し、テレワーク、在宅勤務の普及により空気洗浄機やエアコン、食品類の販売を中心に放映し、結果を残すものの、巣ごもり定着で高額ジュエリーやバッグなどアクセサリー類が苦戦していると言います。
高齢者にとっては、パソコンやスマートフォンで購入できるインターネット通販より、電話1本で気軽に注文できるテレビ通販にもニーズがあると見られます。
人手不足から消費増税、さらにコロナ感染再拡大
令和2年は
新型コロナウィルスの感染拡大により、企業、消費者とも大きな影響を受け、3年に入っても依然予断を許さない状況が続いています。
特に企業にとっては、令和元年の深刻な人手不足や消費増税、さらにコロナ感染により令和3年は、企業経倒産や廃業・解散の増加は避けられない部分も出てきています。
これは企業ならずとも
地銀など金融機関にとっても同様であり、日銀の
金融緩和政策で低金利が継続し収益が得られない状況にもあり、令和3年、現在のところ明るい話題が出てこないのが懸念されます。
[2021.01.08更新]