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音楽界のエイベックスもコロナに勝てず本社ビル売却へ!
リースバックで赤字から黒字へ

収益源のコンサート、イベントがコロナで延期・中止に

リースバック大手音楽配信会社のエイベックスは令和2年12月24日、東京・青山にある本社ビルを売却する事を発表し、本社売却によって業績の立て直しに繋げる方針を示しました。
音楽業界では、配信にインターネットなどが急速に発展・多様化し、無料、単曲でも購入できるメリットが消費者に支持され、コンサートやイベント、グッズ販売などが主な収益となっています。
しかし、令和2年初頭から新型コロナウィルスの感染拡大で、各種コンサートやイベントは延期、中止となり業績が悪化していました。

自慢のオフィス内部、数々の賞も

エイベックスは、かつて小室哲哉や安室奈美恵、浜崎あゆみなど一世風靡した音楽、映像事業配信会社で、平成の時代には音楽とダンスをミックスした独特な音楽を提供し、若年層を中心に支持されてきました。
エイベックス本社ビルは、平成30年12月に設立されたばかりで、17階建てでビル内部も自慢のようで公式サイトには「エイベックスビルの全て」というコンテンツもあり、各階のユニークなスペースを撮影したアルバムもあり、「第31回日経ニューオフィス賞」や「グッドデザイン賞2019」なども受賞しています。

リースバックで賃貸契約し事業はこれまで通りオフィスで

リースバックエイベックスが同日、公式サイトに公表した資料によると、エイベックス本社ビルは帳簿価格429億円で譲渡益は290億円となっており、引き渡しは令和3年3月26日となり、その後もエイベックスリースバックで賃貸契約を結び、これまで通りオフィスとして使用を続けるとしています。
エイベックス本社ビルの売却益290億円を計上することで令和3年3月期の業績予想を70億円の赤字から150億円の黒字に転換する見通しと発表しています。

コロナ収束つかず、リモートワーク増加で賃貸オフィス契約解約も

エイベックス本社ビル売却先は、カナダの大手不動産ファンド、ベントール・グリーンオークで、リースバック契約により当面は賃貸でこれまで通りの業務を行う方針ですが、コロナ禍が収まらずリモートワーク、在宅勤務が増え、一部フロアを解約する可能性もあります。
リースバックにより、本社や事業所、工場や倉庫などを売却し、資金を調達し、賃貸契約でこれまで通りの事業を行えることが大きなメリットとなっており、今後もリースバック契約が事業継続に大きな役割を果たすことになると考えられます。


[2021.01.05更新]

     

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