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日銀「経済・物価情勢の展望」は?コロナ改善しつつも欧州の再拡大が懸念

国内コロナ、経済活動は緩やか

経済・物価情勢日銀は令和2年10月29日、「経済・物価情勢の展望」を発表し、日本経済の先行きを展望すると、経済活動が再開し、新型コロナウィルス感染の影響が徐々に和らいでいくもとで、改善基調に辿ると見られるものの、コロナ感染症への警戒感が残り、そのペースは緩やかになると判断しました。
世界的に新型コロナウィルス感染症が収束していけば、国内外経済が着実に成長経路に再開するもので、日本経済も改善を続けると予測しています。

消費者物価は徐々に上昇

一方、先行きの物価を展望すると、生鮮食品を除く消費者物価の前年比は、新型コロナウィルス感染や原油価格の下落、「Go To キャンペーン」事業などの影響でマイナスで推移すると日銀では見ています。
ただ、経済の改善に伴って物価への下押し圧力は次第に衰退し、原油価格の下落の影響などが剥落していくことから、消費者物価の前年比はプラスに転じていき徐々に上昇率を高めていくと考えています。

コロナ感染、中国から米国、現在は欧州で再拡大

経済・物価情勢日本国内の景気は、国内外における新型コロナウィルス感染の影響から引き続き厳しい状況にあるものの、経済活動が再開することで持ち直しを見せています。
ただ、海外を見るとコロナは、中国から米国、現在は欧州各国で拡大が再発し、各国1日数万人の感染者が出ており、数ケ国では再びロックダウンが発効されました。
日本にとっても欧州各国とは、輸出入相手国でもあり、さらなる貿易縮小の懸念も残ります。

日銀、物価2%まで金融緩和を実施

日銀では、金融政策について2%の物価安定目標の実現に向け、必要な時点まで異次元金融緩和を継続する方針で、この目標を実現するまで拡大方針を継続するとしています。
日銀は当面、新型コロナウィルス感染の影響を注視し、必要があれば追加的な金融緩和措置を講じるとしており、政策金利については現在の長短金利の水準、またはそれを下回る水準で推移することを想定しています。


[2020.11.06更新]

     

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