トップ > 業界動向 > リスケジュール申請前に新たな資金調達融資は大幅増加

リスケジュール申請前に新たな資金調達!コロナショックで融資は大幅増加

国の金融支援「利用する・予定がある」が中小企業で6割に

リスケジュール東京商工リサーチが令和2年5月15日に公表した「新型コロナウイルスに関するアンケート調査」によると、国の支援策である「新型コロナウィルス感染症特別貸付」や、「セーフティネット貸付・保証」を利用したかの問いに10.7%の企業が「利用した」、43.3%の企業が「今後利用する」と回答しました。
「利用」あるいは「利用の可能性」と回答したのは大企業で23.4%、中小企業で59.8%に上りました。
新型コロナウィルスの影響により、企業では売上や収益が減少し、資金繰りが悪化し新たな資金ニーズが必要となっていることがわかります。

2ケ月間で融資額は10倍に

政府系金融機関の日本政策金融公庫の令和2年4月の融資実績は、国民生活事業が127,675件、1兆700億円、中小企業事業が8,041件、6,029億円でした。
2月時点では、国民事業で1,483億円、中小企業事業で792億円と4月になり約10倍の融資が実施され、緊急融資が本格化しています。
一方、主に大企業・中堅企業向け融資を行う日本投資銀行では、融資要請は約2,000件、2兆5,000億円に上り、商工中金でも機器対応融資実績が8,098件、5,839億円に上りました。

リスケジュール、20日間で2万件超えの申請

リスケジュール企業は、新型コロナウィルスにより新たな資金ニーズに頼ることも多く見かけられますが、金融庁が令和2年4月30日に発表した「貸付条件の変更等の状況について」によると、3月10日〜3月末までにリスケジュール(条件変更)の申請件数は、20日間で2,659件に上り、ほぼ100%近くリスケジュールが承認されました。
また、住宅ローンのリスケジュールに関しても、同期間1,028件とほぼ承認されています。
新たな資金ニーズに頼らずともリスケジュールによって、事業継続を可能とする企業も見受けられます。

「何ケ月後の決済が心配?」の問いに「3ケ月後」が4割

ただ、依然として企業の資金ニーズの逼迫感は強いようで、東京商工リサーチの調査でも、「現在の状況が続いた場合、何ケ月後の決済が心配されるか」の答えに、全体の3分の1に該当する7,299社が「資金繰りに不安あり」と答え、「不安となる時期」については40.9%が「3ケ月以内」と答えました。
調査からはすでに3ケ月が過ぎており、国支援の融資リスケジュールなど何らかの行動を実施しなくてはならない状況にあります。


[2020.10.9更新]

     

▲ページトップ

業界動向
相談・支援の流れ

お問い合わせ

  • ●info@cri2.jp
  • ●Tel.03(5805)1138
  • ●Fax.03(5805)1154
  •          

RSSフィード最新の情報をお届け!

コンサルティングサービス
不動産任意売却・リースバック 資金調達
不動産リースバック事例
リースバック事例 リースバック事例
不動産・資金調達関連省庁
住宅金融支援機構 金融庁
関連団体・協会
おかねの窓口