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街角景気3ケ月連続改善!先行きはコロナ感染拡大第2波で悪化?

現状判断DIも上昇幅は縮小

景気ウォッチャー調査内閣府は令和2年8月11日、7月の景気ウォッチャー調査を発表し、街角の景気実感を示す現状判断DI(Diffusion Index:各種判断を指数化)が前月から2.3ポイント改善し41.1となりました。
現状判断DIは、3ケ月連続して上昇しましたが、上昇幅は過去最大だった6月の23.3ポイントからは縮小しました。
内閣府では、街角景気の基調判断を「厳しさは残るものの、持ち直しの動きが見られる」と前月からの判断を維持しました。

景況感を調査する景気ウォッチャー調査とは

景気ウォッチャー調査は、内閣府が平成12年1月から毎月実施している景気の動向調査で、生活実感としての景況感を調査する狙いで実施されています。
調査対象には、生活に密着したタクシーの運転手や小売店の店長、娯楽施設の従業員、自動車ディーラー、派遣従業員、設計事務所などで、肌で感じる景況感を調査しています。
調査内容は、3ケ月前と比較した景気の現況や、3ケ月後の景気の先行きなどを5段階で評価してもらい内閣府が指数化しています。

「企業」と「雇用」は改善、「家計」は横ばい

景気ウォッチャー調査現状判断DIの内容を見ると、「企業」と「雇用」が改善し、「家計」は横ばいで「企業」は前月から7.4ポイント上昇するなど、自動車工場などの稼働再開の影響が大きく、「雇用」も6.4ポインと上昇しました。
一方、「家計」は、旅行を含むサービス関連が大きく上昇し、国や地方自治体の近場での観光促進策で予約や問い合わせも増え、景況感が改善しています。
「Go To トラベル」により県内の行き来が徐々に動き出しています。

先行き判断DIはマイナス予測

先行き判断DIでは、前月からマイナス8.0ポイントと、新型コロナウィルスの感染拡大の見通しが立たない状況が伺え、世界各国でワクチンや治療薬の臨床実験が行われていますが、現状はまだ製品化されていません。
現数値では、先行きは「よくなる」や「ややよくなる」が減少し、「変わらない」や「やや悪くなる」、「悪くなる」が増加傾向にあり、夏のお祭りや花火大会、イベント、スポーツなど来客数減少が大きく響き、その傾向は近隣のコンビニエンスストアや小売店でも影響が出ています。
大手人材派遣業者によると、新型コロナウィルス感染の第2波の影響が多く、業績がさらに厳しくなる中、コスト削減による人員削減などが拡大する恐れがあるとしており、国や自治体、専門家などへの早めの相談が重要になっています。


[2020.8.18更新]

     

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