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金融庁の要請拒否!?じぶん銀行、カードローン融資残高が1,500億円超え
auユーザーには金利優遇
KDDIグループのじぶん銀行は令和元年9月24日に
カードローンの融資残高が1,500億円を突破したことを公表しました。
じぶん銀行は、スマートフォンなどauユーザーを対象に最大で年0.5%金利を優遇するなどのサービスを提供しており、
カードローンの上手な利用法などもウェブサイトで動画を配信し、融資残高を伸ばしてきました。
日銀によると、銀行
カードローン融資残高は、平成30年12月末現在で前年同期から0.8%減少し、5兆6,995億円と8年ぶりに減少しましたが、一部金融機関では融資残高を伸ばす金融機関もあるのが実態です。
金融庁、全国銀行協会はカードローン自粛を要請
銀行
カードローンは、無担保で利用用途も自由であり、利用者の返済能力を上回る過剰融資に繋がるとの指摘があり、金融庁や全国銀行協会では、融資における審査の厳格化や広告の自粛など申し合わせていますが、現状は一部金融機関で自粛されていないのも現状です。
日銀のマイナス金利政策が持続される中、銀行
カードローンは利用者にとっても、金融機関にとっても生き残りをかけた取引とも見えますが、度が過ぎれば金融庁の指摘通り、利用者が返済に困り破綻に陥る可能性も高くなります。
融資額、4年半で1,500億円に増加
じぶん銀行
カードローンは、平成20年12月にサービスの提供を開始し、平成27年2月には融資残高が500億円、29年1月には1,000億円と急増しており、これもスマートフォン急普及での容易な融資申し込みが可能であることが背景にあると考えられます。
じぶん銀行では、生活の中心となったスマートフォンを通じ、日常生活における決済や金融サービスをより身近にする「スマートマネー構想」を推進しており、今後もスマートフォンを中心に金融サービスを提供するとしています。
返済は1,000円からでも可能
じぶん銀行によると、
カードローン(じぶんローン)は、auユーザーには金利を最大0.5%優遇し、融資枠は10万円〜800万円で無担保、毎回の返済額は1,000円からで手続きもスマートフォンのみで申し込みが可能としています。
借入や返済の際には、コンビニでも可能で手数料は無料で、利用明細書の郵送もなく、ウェブサイトで利用状況が確認でき、プライバシーも厳守と推奨しています。
中小企業経営者や小規模事業者にとっては、面倒な手続きもなく、つなぎ融資などとしては非常に利便性が高いものの、許容範囲を超える借り入れだけは注意が必要です。
[2019.10.8更新]