トップ >
業界動向 >
信用保証協会が中小・小規模事業者の事業承継を仲介!
信用保証協会が中小・小規模事業者の事業承継を仲介!
「事業引継ぎセンター」と連携
栃木県信用保証協会、10月より支援スタート
信用保証協会が、中小企業や小規模事業者の事業承継に積極的に支援することが判明し、国の運営する「事業引継ぎセンター」と後継者難に悩む中小企業経営者の情報を共有し、買い手候補などをマッチングするとしています。
全国
信用保証協会連合会では、令和元年10月1日より栃木県の
信用保証協会から支援を始め、同様に全国各地の
信用保証協会で取り組みを始める方針です。
この支援策によって、これまで手薄になっていた小規模事業者への事業承継も活性化が期待できます。
▼
信用保証協会:
全国の信用保証協会窓口
売上高1億円以下で後継者不在企業が対象
栃木県
信用保証協会では、地元の「事業引継ぎセンター」と覚書を結び、売上高が1億円以下で後継者のいない中小企業、小規模事業者のデータを共有し、同センターが保有する買い手希望者と効率的なマッチングを進めます。
買い手となる企業は、M&A(Mergers and Acquisitions:企業の合併・買収)や事業資産の買収に向け、資金調達や信用保証の利用まで包括的に支援する計画です。
「事業引継ぎセンター」は、全国の商工会議所などに設置され、金融機関とも連携しており、仲介の実績は大きく伸びています。
▼経済産業省中小企業庁:
「事業引継ぎセンター」
信用保証協会は事業主と金融機関の橋渡し
信用保証協会は、中小企業や小規模事業者への金融円滑化のために昭和28年に設立された公的の機関であり、融資にあたり、事業主の信用を肩がわりしてくれる機関です。
金融機関からの中小企業、小規模事業者への融資は、容易ではないため
信用保証協会が事業主と金融機関の間に立ち、「信用保証書」を発行し、事業主に変わり金融機関へ返済を保証します。
資金力や信用が乏しい中小企業、小規模事業者にとっては、融資を受けるハードルが下がるものです。
廃業やM&Aの相談、今後は「保証協会+引継ぎセンター」へ
信用保証は、全国の中小企業、小規模事業者の約3割強の126万社が利用しており、後継者不在の企業から廃業やM&Aの相談を受けていますが、これまで「事業引継ぎセンター」との情報共有はありませんでした。
事業承継は、時間も手間もかかるため、金融機関などは中堅以上の企業を対象にすることが多いのが実情であり、特に小規模事業者の事業承継がすすめば飲食店を起業する人などが設備や屋号などを承継できる創業者支援にも繋がると考えられます。
[2019.9.6更新]