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人手不足は正規雇用が5割弱、非正規雇用は3割弱!
企業の人手不足は正規雇用が5割弱、非正規雇用は3割弱!
減少傾向の中、建設業は増加
人手不足は高水準であるものの減少傾向
帝国データバンクは令和元年8月22日、「
人手不足に対する企業動向調査(7月)」を発表し、従業員の過不足状況については、正規雇用が「不足」と回答した企業が48.5%に上りました。
正規雇用の「不足」は、前年同月からは2.4%減少したものの、依然として高い水準となっています。
一方、非正規雇用が「不足」と回答した企業は、29.8%と同3.2%減少しており、
人手不足の割合において正規雇用同様に減少傾向にあります。
大企業の正規雇用の人手不足、6割弱と過去最高
業種別でみると、正規雇用では「情報サービス」が74.0%と最も高く、「旅館・ホテル」が70.8%と7割を上回り、次いで「メンテナンス・警備・検査」、「建設」、「運輸・倉庫」、「飲食店」など6割台となりました。
企業の規模別では、大企業が59.3%と7月としては過去最高を更新し、中小企業は逆に45.9%と減少しており、要因として足元の景況感や今後の先行き不透明感の悪化が
人手不足に影響を与えられたと予測されます。
飲食店業の非正規雇用の不足は8割に
非正規雇用の業種別では、「飲食店」が80.0%が不足と依然高水準が続いており深刻な状況で、「飲食料品小売」、「娯楽サービス」、「旅館・ホテル」、「人材派遣・紹介」が次いでいます。
非正規雇用では、「小売」、「サービス」業に属する業種が、不足感の高い上位10業種全てを占める結果になりました。
正規雇用、非正規雇用において全体の不足感は、ともに前年同月から減少はしたものの、業種別では「建設」がいづれも増加となり、「サービス」では正規雇用、「小売」では非正規雇用の不足感が増加する異なる傾向となっています。
景気動向は8ケ月連続悪化
帝国データバンクの「TDB景気動向調査」によると、7月の景気DI(Diffusion Index:各種判断を指数化)は、前月から0.5ポイント減の44.6となり、8ケ月連続で悪化しました。
国内企業は、製造業の低迷や設備投資の低下が響く中、天候不順も影響しました。
有効求人倍率は、高水準で推移している為、安倍政権や行政機関など求職者のマッチングの充実を図るなど、一層の施策が求められます。
[2019.9.3更新]