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ポイント還元狙い?減資で中小企業化相次ぐ小売業!消費増税への対策?

資本金5千万以下にして中小企業に、7ケ月で400社超え

キャッシュレス・ポイント還元事業令和元年10月の消費税引き上げを受け、小売業などで資本金を5,000万円以下に減らし、法律上の中小企業になる動きが相次いでいることが帝国データバンクの調査で判明しました。
同社によると、平成31年1月〜7月に減資した小売業者は、前年同期の252社から6割以上増加し412社に達しており、消費税増税に伴うキャッシュレスポイント還元事業の実施店が中小企業に限られているためだと分析しています。
経済産業省中小企業庁の定義では、小売業は従業員数50人以下、資本金5,000万円以下を中小企業としています。

キャッシュレス決済で消費者にポイントバックが魅力

キャッシュレスポイント還元制度とは、消費税増税後9ケ月間、消費者がクレジットカードや電子マネー、QRコード決済などキャッシュレス決済を用いて、中小企業の小売業やサービス業、飲食店などで決済した場合、個別店舗で5%、フランチャイズチェーン店で2%を消費者に還元するものです。
対象となる企業は、中小企業で大企業は対象外となり、キャッシュレスポイント還元を活用するには事業者が加盟登録をする必要があります。
コンビニエンスストア大手のセブンイレブンのキャッシュレスサービス・7payは、システムの不正悪用で1ケ月で廃止を発表するなど、余裕を持った計画が重要となります。

決済機器は国や決済事業者が負担

キャッシュレス・ポイント還元事業キャッシュレスポイント還元制度の対象となった中小企業には、決済端末代金が負担なしで導入できるメリットがあり、国が3分の2、決済事業者が3分の1を負担してくれます。
さらに、ポイント還元期間中は、加盟店手数料が3.25%以下に引き下げられ、キャッシュレス決済に伴う加盟店手数料の3分の1を国が補助してくれます。
ただ、ポイント還元中小企業であっても、課税所得が15億円を超える中堅中小企業などは対象外となります。

減資はネガティブイメージ?

一般に減資と聞くと、会社の規模が縮小、業績悪化などネガティブなイメージに捉われますが、累積赤字の補填や節税にも効果があると考えられます。
特に資本金は、金額により課税区分が異なり、課税される金額が変わることもあり、数百万円から数億円もの税務メリットが得られることもあります。
資本金の減資は、企業の信用力と関わると思われがちですが、赤字補填や税制優遇、そして今回のキャッシュレスポイント還元制度と大きなメリットもあります。


[2019.8.23更新]

     

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