トップ > 業界動向 > 日本公庫、シンジケートローンが3割増の3万件超えに!

日本公庫、民間金融機関とのシンジケートローンが3割増の3万件超えに!
多額の融資も可能に

企業の創業、事業再生、農林漁業など成長産業へ融資

日本政策金融公庫(略称:日本公庫)は令和元年5月27日、民間の金融機関とのシンジケートローン(協調融資)残高がが平成30年度(平成30年4月1日〜31年3月31日)に前年度比172%、12,929億円、融資件数が同133%、30,768件と前年を大きく上回ったことを発表しました。
シンジケートローン
同公庫では、民間の金融機関の補完を主旨に、企業の創業や事業再生、農林漁業など成長戦略分野を中心に積極的にシンジケートローンに取り組んでいます。
同公庫のシンジケートローンの融資事例は、一部ウェブサイトでも公開されています。

シンジケートローンとは

シンジケートローンは、複数の金融機関によって行われる協調融資で、日本政策金融公庫を始め様々な金融機関でも金融商品として取り扱っています。
通常、1つの金融機関で融資枠に満たない場合には1つの事業に対して、複数の金融機関と借入れ企業とで個別に約束事や公約、融資条件などを交渉し、融資契約を結び企業へ融資を実行するものですが、シンジケートローンは、複数の金融機関で同一時期に同一条件で同一融資契約に基づき、同時に企業へ融資します。

シンジケートローン締結には一定規模、金融機関からの信頼も必要

シンジケートローンただ、シンジケートローンは、どのような企業でも融資可能ではなく、一定の事業規模を持ち、幅広い金融機関から評価される企業であり、複数金融機関のまとめ役であるアレンジャー(主幹事)より勧誘される特徴があります。
アレンジャーについては、これまで借入れ企業との取引がなかった金融機関に対しても幅広く声をかけるため、新たな金融機関からも与信先として借入れ可能である信頼性が重要となります。
シンジケートローン締結は、企業として技術や営業力、マーケティング力、成長性など幅広く力を持った企業として認められたことにもなります。

借入金利の他に手数料がかかる

シンジケートローンは、一度で多額の融資を受けることが可能で資金調達に必要な手間も省け、返済においても取りまとめているエージェント(窓口となる金融機関)の口座1つに集約されるため、企業においても借入金管理が明確になります。
ただ、シンジケートローンの契約時にアレンジメントフィー(契約して取りまとめる手数料)と、エージェントフィー(事務をとりまとめる手数料)が必要となりますので、契約の際には金利、借入れ期間などの他、手数料を十分確認する必要があります。
日本政策金融公庫は、平成31年3月末時点で266の金融機関と366のシンジケートローン商品が創設されていますので、資金調達の1つとして検討できると考えられます。


[2019.6.4更新]

     

▲ページトップ

業界動向
相談・支援の流れ

お問い合わせ

  • ●info@cri2.jp
  • ●Tel.03(5805)1138
  • ●Fax.03(5805)1154
  •          

RSSフィード最新の情報をお届け!

コンサルティングサービス
不動産任意売却・リースバック 資金調達
不動産リースバック事例
リースバック事例 リースバック事例
不動産・資金調達関連省庁
住宅金融支援機構 金融庁
関連団体・協会
おかねの窓口