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AIで返済能力を評価、中小企業へ無担保融資!
みずほ、来店せずにスマホで融資完結

財務諸表だけでない情報もAIが判断

無担保AI融資みずほ銀行は、令和元年5月よりAI(Artificial Intelligence:人工知能)を活用し、資金ニーズ利用者の返済能力を評価する中小企業向けの無担保AI融資を始めることを示唆しました。
中小企業向けにAIを活用するのは大手金融機関では初であり、中小企業の口座の入出金情報などをAIが分析し、財務諸表だけでは確認できない商流や、事業の成長性、将来性などを分析し融資額や金利などを算出するとしています。
金融機関窓口で対面せず、コストを抑制し、これまで融資が難しいと言われたスタートアップ(新たなビジネスモデルを開発する起業)などへの融資も拡大する方針です。

クラウド会計やECサイトの実績をAIが分析

みずほ銀行が始める中小企業やスタートアップ向け無担保AI融資は、スマートフォンからでも申し込み可能で、融資の実行まで店頭へ出向く必要がなく完結されます。
これまで融資には必須であった決算書などの書類も不要で、みずほ銀行が口座の入出金ほか、融資申込者が同意したクラウド会計ソフト(インターネット上で会計処理)やEC(Electronic Commerce:インターネット上の電子商取引)サイトでの販売データなどを収集し、中小企業ごとに融資の上限枠や金利をAIが算出するとしています。

融資上限1,000万円、最短2営業日で完結

無担保AI融資無担保AI融資の上限は1,000万円、用途は運転資金で主に小売業や飲食業を想定しており、10分ほどで融資額、金利などが表示され、最短で2営業日で資金が振り込まれます。
みずほ銀行では、当面は同行に口座を持つ中小企業を対象としていますが、将来的には口座がなくても利用できるようにし、無担保AI融資システム自体を他行へ販売することも検討しています。
中小企業への融資は、これまで2〜3期分の決算書を店頭へ持ち込み、審査から融資実行まで早くても約2週間かかり、多額の運転資金が必要となった場合には利便性が良いとは言えませんでした。

メガバンク、大規模リストラ計画に新卒人員も抑制

メガバンクは平成30年、今後5年で約4万人弱の大規模なリストラ計画を発表し、令和2年4月入社の新卒採用数も前年比で約2割以上減らすことも判明しています。
学生の就職先ランキングでは、常にメガバンクはベスト10にランクインしていましたが、日銀のマイナス金利政策での利ざや減少やAI、IT(Information Technology:情報技術)化、さらにインターネット専業銀行の急拡大などでランク外へ。
これまで提供されてきたサービスや審査などは技術により代替えされ自動化され、中小企業にとっては、この自動化による無担保AI融資が事業拡充、拡大に繋がるか注視されます。


[2019.4.16更新]

     

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