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ネットで資金調達、少額を多数から募るクラウドファンディング!
新興企業、30日間で3億円を調達

米国:起業促すJOBS法成立、新たなビジネスの資金調達へ規制緩和
リースバック:CRIコンサルタンツ米国の新興企業OUYA(ウーヤ)は、Androidベースの家庭用ゲーム機「OUYA」の予約を開始。平成25年3月以降の出荷を予定とありました。「OUYA」最大の特徴はオープンプラットフォームで付属する開発キットで自由にゲームを開発することも可能。全てのゲームがネットを通じ無料で提供されるなど、今までにはない新しいタイプのゲームとなりそうです。
日本よりも起業が盛んな米国では、創業間もない時期に資金調達の手法として「エンジェル」と呼ばれる投資家に頼ってきましたが、最近ではネットの普及で多数の小口投資を募る「クラウドファンディング」が注目を集めています。米国では平成24年4月に起業を促すJOBS法が成立し、資金調達法の規制緩和でネット上で投資家と企業の株式投資が解禁されました。


OUYA:株式発行せず、ゲーム内に支援者の名を表示
クラウド(大勢の人々)ファンディング(資金調達)は、数百円から数万円の小口資金を多数から募る資金調達法。米国では「Kickstarter」、日本でも「CAMPFIRE」や「Ready for?」などネット上にプラットフォームを展開しています。
OUYAは、今年7月に99ドル(約7,800円)で発売予定のゲーム機「OUYA」の生産に必要な95万ドル(約7,400万円)を「Kickstarter」で募り、開始後わずか8時間で目標を上回る100万ドルに達しました。出資の募集期間は30日間で同社は、3万人を超える個人の支援者から約400万ドル(約3億1,000万円)を調達しました。「Kickstarter」では現在、株式の売り出しを禁止しているため、OUYAはゲームプラットフォームへ支援者の名を表示させるなどの権利を与えました。
<クラウドファンディング・ウェブサイト>
Kickstarter(米国)
CAMPFIRE(日本)
Ready for?(日本)


日本のクラウドファンディング、資金調達への達成率、米国より高い80%
米国のクラウドファンディングによる株式の発行は、これまで悪用される恐れもあり投資が禁止されていましたが、JOBS法成立で株式の調達額の制限やサイト運営社の財務状況の公開、株式による資金調達は米証券取引委員会が監督するなどルールを整備し投資家保護に取り組んでいます。
「Kickstarter」は、平成20年にサービスを開始。これまで金融犯罪の報告もなく、今年7月までに6万2,000のプロジェクトが参加し、合計2億2,900万ドル(約183億円)の資金を調達。プロジェクトの達成率は44%となっています。募る額はまだ少ないものの、日本の「CAMPFIRE」の達成率は70〜80%と高いだけに、日本でもクラウドファンディングの仕組みが周知されれば個人や中小企業でも利用の価値は大きくありそうです。


規制緩和すれば株式の発行の可能性も
日本では、株式の発行については証券会社のみが関わることができるよう規制されていますが、ネット上でのクラウドファンディングに条件などをつけることで緩和すれば新たな資金調達の1つと選択肢も増えます。ネット上で個人や企業の持つ新しいアイデアや製品を示すことにより、より多くの支援者にアプローチすることが可能。投資家とのミスマッチも改善されます。
日本のクラウドファンディングが米国並みの規模に拡大するのかは、斬新なアイディアやシステムのほかにも、事業やプロジェクトなどへの夢や熱意の大きさ次第となりそうです。

[2012.10.17更新]

     

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